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様々な分野の治療を通して、ご家族皆さまのお口の健康を守りたい
当院には、近隣にお住まいの方々がよく来てくださいます。障がい者用の駐車場があり床も平らですので、ご年配の方やお子さま連れでも通いやすいのではないでしょうか。お悩みを話していただきやすいよう、明るい雰囲気作りもしております。皆さまにとって「いつもの歯科医院」として親しんでもらえたらと思います。
私の思う「望ましい治療」が、患者さまにとっては違うことも
実際に、よく患者さまにお話ししていることでもあります。歯科医師である私が考える「望ましい」方法が、その方にとって「望ましい」あるいは「ベター」かどうかは分かりません。だからこそ、たくさんお話しして認識をすり合わせることを、診療のモットーとしています。
例えば、「この歯はもう抜いたほうが良いですよ」と私が言ったとします。しかし、患者さまは抜きたくないのであれば、「望ましい」と考えていることが違ったということです。選択肢は複数あります。私は患者さまの選択を尊重しつつ、その場合に将来起こりえる不具合についても併せてお伝えするようにしています。
カウンセリングでは例え話を織り交ぜ、理解してもらうことを重視
治療の事前説明やカウンセリングでは、患者さまに理解してもらうことを第一に考えています。そのため、ご本人の口腔内写真をお見せしながら例え話を多用してお話しします。
治療の過程を、患者さまと私が連れ立って旅行をするようなものだと想像してみてください。目的地を決めないといけないですよね。どうやってそこにたどり着くかにも、打ち合わせが必要です。東京に行くとしたら、飛行機なのか船なのかで、かかる時間が違います。治療だってそうです。目的地までの道筋にどんな選択肢があるのかを患者さまに理解していただき、話し合って決定します。
患者さまと話すことの重要性も、歯周病の恩師から学びました
私が深く学んだ分野は、歯周病治療全般です。大学時代に師事した准教授が歯周病を教えている方で、その後勤務した歯科医院の院長は日本歯周病学会認定の歯周病指導医でした。この二人から影響を受け、私も日本歯周病学会認定の歯周病専門医(福島 恒介)の資格を取得しました。
二人の恩師から学んだことが、もう一つあります。歯周病の改善には患者さまとのお話が重要ということです。虫歯であれば、会話が少なくてもお口を開けてもらえば治療は可能です。しかし、歯周病治療では、患者さまの習慣やクセを把握する必要があります。定期的に通うことやセルフケアについて、理解してもらわなくてはなりません。そうした点が歯周病の興味深いところであり、やりがいにつながっています。
歯周病治療のため、今後は歯科衛生士のいっそうのスキルアップを
今後力を入れて取り組みたいことは、もちろん歯周病治療です。とはいえ、歯科医師の仕事は診査診断をしっかりと行うことであり、実際のケアは歯科衛生士が担当します。歯科衛生士のスキルが、患者さまの症状改善を左右すると言っても過言ではないと思います。
そこで、スタッフ教育をいっそう充実させたいと考えました。学びの場を増やしたり、私が持っている知識を教えたりするつもりです。
生まれ育った地元で専門性を生かせると思い、開院
近くに実家があり、ここが私の故郷です。地元の人に貢献したいという思いに加え、私の専門性を生かせると考え、この場所での開院を決めました。開院を検討していたところ、土佐市にはほかに日本歯周病学会認定の歯周病専門医がいないことが分かったからです。
歯周病治療の知見を、高知市の皆さまのために役立てたいと思います。